AI・ネット時代で増える”カモにされやすい人
2025/12/20 土曜日
AI・ネット時代で増える”カモにされやすい人”の特徴
~FP × 建築 の視点から~
近年、私のもとには「外壁塗装の相談」だけでなく
鍵交換・修理・リフォーム・不動産・保険
・投資に関する
“トラブル相談”が急増しています。
そして驚くのは
「悪徳業者に騙されやすい人」ほど
「良い人」「真面目な人」だという事実です。
AIもネットも便利になった時代なのに
なぜ失敗する人がこんなに増えたのか?
その背景には
・情報量の増加・詐欺の高度化
など、さまざまな要因が絡んでいます。
“カモにされやすい人の特徴”をやさしく整理しつつ
「どうすれば自分を守れるか?」まで解説します。
特徴① ネットの情報を信じすぎる
「まずはネットで調べよう」
これは今や常識的な行動です。
しかし、今の検索結果は
かつてのような「良質な情報の宝庫」では
なくなっています。
【現在のネット検索の実態】
・SEO対策だけ強い”中身の薄い記事”が上位表示
・広告費を積んだ業者が検索トップに
・比較サイトはほぼ広告モデル(紹介料目的)
・AIも一般論を”それっぽく”言うため信じてしまう
・口コミも業者が自作自演できる時代
つまり
「ネットで調べる = 安心できる」
は、もう成立しません。
むしろ
情報が多いほど正しい判断が難しくなる
「選択のパラドックス」に陥ります。
【実例:鍵交換トラブル】
鍵を紛失し、ネットで「鍵交換 緊急」で検索。
上位に表示された業者に電話すると
「今すぐ伺います!」と即対応。
到着後
「この鍵は特殊なので8万円かかります」
「今日中なら特別に6万円で」
と言われ、急いでいたので契約。
しかし後で調べると同じ
鍵交換は通常1.5万円程度だったことが判明。
「ネットで上位だったから信用した」
特徴② 「大手=安心」という”古い基準”を使ってしまう
「大手なら安心だろう」
これは昭和・平成の常識でした。
しかし令和の今
この考え方は危険です。
【現在の大手企業の実態】
・実際の作業は外注だらけ
・受付はコールセンター、担当者は別会社
・施工するのは下請けの更に下請け
・責任の所在があいまい
・高額な広告費・人件費が価格に上乗せ
つまり
“信用”ではなく
「ブランドイメージに高い金を払っているだけ」
になっていることが多いのです。
【実例:大手リフォーム会社のケース】
柏市のBさん(50代・アパートオーナー)は
テレビCMでよく見る大手リフォーム会社に
外壁塗装を依頼。
見積もり:450万円
「大手だから安心」と契約しましたが、
実際に来た職人に聞くと
「私たちは下請けの塗装会社です」との回答。
後日、その塗装会社に直接聞いたところ
「直接依頼なら280万円でできます」
差額:170万円
この170万円は
・大手の広告費
・営業マンの人件費
・中間マージン
に消えていました。
時代は変わりました。
「大手=安心」ではなく
「実際に施工する人=信頼」の時代です。
特徴③ 「良い人」であればあるほど
決断を先延ばしにする
行動経済学では
「選択のパラドックス」と呼ばれます。
真面目で慎重な人ほど
・情報を集めすぎる
・選択肢を比較しすぎる
・全部理解しようとする
・完璧を求めすぎる
結果――
「決められない」→「放置」→「損をする」
【実例:雨漏り放置のケース】
鎌ヶ谷市のCさん(60代)は
天井に雨染みを発見。
「まずは相見積もりを取ろう」
「もっと安い業者があるかも」
「本当に今やる必要があるのか」
と悩んでいるうちに3ヶ月が経過。
その間に雨漏りは悪化し、
天井裏の木材が腐食。
最初なら30万円で済んだ修理が
150万円の大規模工事に。
「もっと早く決断すれば…」
Cさんの後悔の言葉です。
【悪徳業者が狙うのも「良い人」】
詐欺師は、以下のような人を狙います:
・礼儀正しい人(断りにくい)
・真面目な人(説明を最後まで聞く)
・優しい人(相手を疑わない)
・高齢者(判断力が低下している)
つまり
良い人ほど損しやすい構造なのです。
特徴④ 「専門分野が分かれている」と思い込んでいる
多くの人が、こう考えています:
・お金の話 → FP
・建物の話 → 建築会社
・保険 → 保険会社
・鍵 → 鍵屋
・修繕 → 工務店
しかし、これがトラブルの温床です。
なぜなら
実際のトラブルは複合的に絡んで発生するから。
【例:鍵交換一つとっても】
・建物の構造(どんな鍵が取り付け可能か)
・安全性(防犯性能)
・防犯対策(周辺環境との関係)
・賃貸物件なら入居率への影響
・資産価値への影響
・経費処理の方法(修繕費か資本的支出か)
・保険適用の可否
全部つながっています。
専門家を分けると
全体最適ではなく部分最適の判断しかできません。
【実例:リフォーム後のトラブル】
松戸市のDさん(55代・戸建オーナー)は
「安い」という理由で工務店にリフォームを依頼。
工事後、税理士から
「この工事内容なら修繕費ではなく
資本的支出にすべきでした。
節税効果が50万円分損しています」
建築の専門家は
税務のことまで考えてくれません。
結果、工事は成功しても
お金の面で損をしていたのです。
特徴⑤ 「説明上手な業者」を信用してしまう
今の悪質業者は
“営業トーク”のレベルが非常に高い。
・「今日はたまたま近くで工事していて…」
・「無料点検なので安心してください」
・「補助金が出るので実質負担は少ないです」
・「今日だけの特別価格です」
・「高級塗料を破格で提供できます」
プロからすると”決まり文句”ですが
一般の人は信じてしまいます。
【本当に信頼できる業者の特徴】
説明が”上手”ではなく、”正確”です。
❌ 悪い業者:
「この塗料は最高級で耐久性抜群です!」
⭕ 良い業者:
「この塗料はシリコン系で、耐用年数は10〜12年。
価格は○○円/㎡で、メーカーは△△です。
ただし、下地処理が不十分だと
5年で剥がれる可能性もあります」
違いは一瞬で分かります。
良い業者は
・リスクも説明する
・メリットだけでなくデメリットも話す
・専門用語を使わず分かりやすく説明
・決断を急がせない
特徴⑥ 「感情」で判断してしまう
これは人間として自然なことですが、
詐欺はここを狙います。
【詐欺師が使う心理テクニック】
・不安を煽る
「このままだと家が倒壊します」
・限定感を出す
「今日だけの特別価格」
・親切そうにする
「無料で点検しますよ」
・専門用語で圧倒する
「この塗料はフッ素系無機ハイブリッド型で…」
【AI時代の新しい詐欺】
最近では、AIを使った詐欺も増えています
・本人そっくりの声で電話
・そっくりの文章でメール
・偽の公式サイト
・AI生成の偽レビュー
判断基準を”感情”にしてしまうと
プロでも見抜けません。
【実例:AI詐欺】
千葉県内で実際にあった事例
息子の声そっくりの電話で
「会社のお金を使い込んでしまった。
今日中に300万円必要」
AIで生成された音声で
完全に息子の声。
危うく振り込みそうになったが、
「今から直接会おう」と提案したところ
電話が切れた。
AI時代の詐欺は
「感情」では防げません。
特徴⑦ 「困った時だけ相談する」
これは”本質的な問題”です。
トラブルが起きてからでは遅い。
鍵・リフォーム・不動産・お金のトラブルは
早ければ早いほど小さく済みます。
【困った時だけ相談する人の特徴】
・普段は自己解決しようとする
・問題が大きくなってから相談
・ネットで検索して緊急業者に依頼
・結果、高額請求されても断れない
【定期的に相談する人の特徴】
・問題が小さいうちに相談
・予防的なメンテナンスができる
・緊急時も信頼できる業者がいる
・長期的なコストが安い
本来は
普段から相談できる専門家を持つことが
最大の防御策。
しかし多くの人は
“困った時だけネットで検索”
してしまい、そこでつかまるのです。
ではどうすれば自分を守れるのか?
実はとてもシンプルです。
以下の3つが揃えば、
ほぼ騙されません。
防衛策① 「誰が責任者か」を明確にする
大手でも外注でも構いません。
重要なのは
「この工事の責任者は誰ですか?」
が明確に答えられるかどうか。
❌ 「弊社の協力会社です」
❌ 「状況により変わります」
❌ 「担当者から連絡させます」
⭕ 「○○という会社の△△さんです」
⭕ 「私が責任を持ちます」
⭕ 「会社の代表である私が対応します」
責任者が明確なら
トラブル時も対応できます。
防衛策② 説明より”根拠”を話せる人かを見る
説明が上手い人ではなく
根拠を示せる人を選びましょう。
【チェック項目】
✓ 使用する材料のメーカー名・品番を言えるか
✓ 工事の工程を具体的に説明できるか
✓ 過去の施工実績を見せられるか
✓ 保証内容が書面で示されるか
✓ デメリットも正直に話すか
これらに明確に答えられる業者は
信頼できます。
防衛策③ 困る前から相談できる専門家を持つ
これが最強の防衛策です。
「かかりつけ医」ならぬ
「かかりつけの専門家」を持つこと。
・建物のこと
・お金のこと
・不動産のこと
・保険のこと
これらを総合的に相談できる人がいれば
トラブルの90%は防げます😊
AI時代において
これが最大の防衛策です。
なぜこのシリーズに価値があるのか
私は以下の資格・経験を持っています
・AFP(ファイナンシャルプランナー)
→ お金の専門家
・一級建築塗装技能士
→ 建築・施工の専門家
・20年以上の現場経験
→ 実際のトラブル対応
まとめ
AI・ネット時代は
“見た目が信用できる時代”ではありません。
【カモにされやすい人の特徴】
① ネットの情報を信じすぎる
② 「大手=安心」と思い込んでいる
③ 良い人ほど決断を先延ばしにする
④ 専門分野を分けて考えている
⑤ 説明上手な業者を信用する
⑥ 感情で判断してしまう
⑦ 困った時だけ相談する
【自分を守る3つの防衛策】
① 「誰が責任者か」を明確にする
② 説明より”根拠”を話せる人を選ぶ
③ 困る前から相談できる専門家を持つ
正しい知識と信頼できる専門家。
この2つがあれば、
AI時代のトラブルから
自分を守ることができます。
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